楽しみにしていた本、著:三國清三「三流シェフ」を読んだ。 755で見城さんがおっしゃったように、まさに感動と刺激と発見に溢れた本だった。 三國シェフのお名前は知っていたが、こんなに苦労をされていた方だとは知らなかった。増毛出身の貧かった三國少年が挑み続けるフランス料理の最高峰の世界。三流なんてとんでもない。超一流の凄い世界だ。 三國さんの物怖じしない、それでいて人懐っこい性格が、エピソードの数々読んでいくうちに伝わってくる。応援したくなる。好きになる。 三國さんはご自身を三流シェフだとおっしゃる。謙遜でもなんでもなく本当にそう思っているように感じる。だからなのか料理にかける熱量が凄い。行動力が凄い。料理に全てを賭けてチャレンジを続けている。 鍋磨き、皿洗いという誰もやりたがらない事にこそ突破口があるというのは、仕事の本質を突いていると刺激を受けた。今日からでも取り入れたい考え方でありヒントだ。 プロの料理人の段取りの良さや、美味しい料理を作って人を喜ばせるという職業意識の高さと、その創造性には、今までも尊敬の念を持っていた。しかし、この本を読むと想像していた以上に凄い世界だと思い知った。 毎日食べている食事。私の食生活を思うとコンビニのパンやおにぎりで済ませている事が恥ずかしい。いつか三國さんの新しいお店に行けるようになりたい。