昨年の5月1日。 「野球型エンターテイメント俳優ユニット」としてスタートした東京モザイク。 松谷鷹也が所属する「モザイク東京」の、裏側の活動として始まり、松谷鷹也をリーダーに、ファンと触れ合うことを目的としたなんでもありの活動を１年間繰り広げてきた。 秋山監督の運営するBAR「JACO」を毎週日曜日に無料で借り、４ヶ月間無料イベントを開催。お芝居の出来によるお客様からの投げ銭だけで、100万円を達成することを目標に走り続け、目標を上回る170万円を達成した。 最初のお客様は3〜5名。 一口500円からの投げ銭(出来が悪ければ無料もある)を、彼らが芝居の力だけで、170万集めることが、どれほど大変なことか、お分かりいただけるだろうか。 今では固定ファンも増え、主催イベントはほぼ満席状態が続いている。 だが、2年目の壁は確実に立ちはだかる。 秋山監督に必死でついていく中で、今の日本の芸能界というものを知り、俳優という職業を成り立たせるのが、彼らの常識内での「努力」だけでは成し得ないことも知った。 どんなに芝居がうまくても、ルックスが良くても、チャンスというものをどう取りにいけるか？そのチャンスが転がってきた時にチャンスと思えるか？ 自分の体験からも痛感するのだが、チャンスは苦痛の仮面を伴っていることが多い。 怖い、嫌だ、めんどくさい、行きたくない。 そんなマイナス感情を引き起こす物事ほど、チャンスであることが多い。決して美味しい顔ではやってこない。 灼熱の砂漠を歩き、火傷しながら進む勇気があるか？ そう問われている気がする。　 迷いなく踏み込み、その暑さと痛さに泣きながら後悔しながらも、オアシス目指して進む若者たちと共に生きたい。 太陽はいつも味方であり 時に敵にもなる。 けれど変わらず見ていてくれる。 続ける勇気はまだあるか？ 常に自分に問う。