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鯖缶
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2022年7月8日 ~安倍元総理が街中で演説中に銃撃される~ 日本国民は誰もがテレビを観て我が目を疑った。 私は咄嗟にハワイにいるあの人が、こんな恐ろしいニュースを知る事がせめて1秒でも遅くなりますようにと願わずにいられなかった…。 「暗殺」 この本は記憶にまだ新しい日本を震撼させた元総理大臣が無職の一見何の設定も無さそうな男に撃たれた実際の事件をモチーフをしたサスペンス。 政治家が、警察が、はたまた宗教団体が複雑に絡まり合った陰謀かつ陰謀に驚くばかりの展開です。 私は読みながら何度もああ、そうだったのかと唸る。 そしていやいや、これはフィクションなのだと何回も自分に言い聞かせなくてはならなくなるほど物語と現実の境界線があやふやになるほどのめり込んでしまった。 最後はこの事件が冒頭の35年前の朝日新聞阪神支局襲来事件と繋がり、さらに意外すぎる展開に背筋にゾゾゾと凍りつく。膨大な取材をもとに描かれただけにリアルにしか思えないほど、妙に納得してしまう徹底的なディテール。 これはもう完全なる問題作で傑作でしょう。 これを書いた作者、世に出した出版社、ヤ・バ・イ。 あの事件からもうすぐ2年。 この本を読んで、改めてどうして安倍元総理が死なねばならなかったのかと思わずにいられない。 黙祷を捧げます。 [暗殺 柴田哲考作 ]読書記録

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