8月23日(木)
台風が迫ってきていたけども、勇気を出して森へスケッチにいった。森に入り森の絵を描いていると一人のおじさんが声をかけてきた。「おや、素敵な絵ですね。素敵ポイント1」「え、ああ。ありがとうございます。ポイントまで、へへへ」「素敵ポイントが10になると景品と交換できますので頑張ってください」「あ、はは、へへへ。はい。がんばります」そう言葉を交わすとおじさんは僕の隣に座りだした。はやく帰ってほしいというメッセージを込めてイヤホンで音楽を聴きはじめると、おじさんは「いったい何を聴いてるんですか!」と大声で言ってきた。僕は「えっと、シャカラビッツです」と言うと「素敵ですね。素敵ポイント1」とおじさんは言った。おじさんは続けて「今日はお昼なに食べました?」と聞く。僕が「えー、カレーです。CoCo壱」と言うと「ノーポイントです」と言われた。「CoCo壱じゃなかったらポイント入ってました?」と聞くと「知らないです」と言われた。ここらへんで結構むかついてきてたが、全く帰る様子もないので10ポイントをためることにシフトチェンジした。だが、僕が履いてる靴やらズボンやらを見せびらかしてもノーポイントの嵐。なかなかポイントが入らない。逆におじさんの靴を「それかっこいいですねえ」と誉めてみたが「え、ほんと?うれしいなあ」のみ。ポイントはもう諦めかけていたその時、台風がやってきたのか、ものすごい風と雨がおじさんと僕を襲った。おじさんは「た、助けてくれ~!」と叫びだしたので僕はポイントチャンスだと思い着ていた上着でおじさんを守ってあげた。するとおじさんは「ありがとう…ありがとうポイント1」と言った。なんか別のポイント入った…だるい…と思った次の瞬間、おじさんはビュュゥアと吹き飛ばされていった。おじさんは吹き飛ばされながら「さ、最悪ポイント1ーー!!」と言ってた。
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