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見城徹

豊洲移転を来るべき都議選の争点にしないと、小池百合子が言い始めている。豊洲移転の石原元都知事の決断は正しかったことがはっきりして来たからだ。争点にすると豊洲移転をストップした自分の責任が問われてしまう。小池百合子の特徴は信念が全くないことだが、自分の都合でこれほど変わる人も珍しい。と言うよりは皆無だ。自分の都合で自分に有利になると判断した政党を次々と渡り歩き、第二次安倍政権誕生の自民党総裁選の時も、総裁選の日の直前、有利と言われていた石破茂に寝返った。要するに政治信条など何もないのである。冷や飯を食わされたら、虎視眈々と都知事の座を狙った。それがたまたま上手く行った。ただそれだけのことだ。何にも解らずに東京オリンピック・パラリンピックにも噛み付いたが、上辺だけのパフォーマンスだから結局は「あら、そうなの」とばかりに引っ込んだ。この人が愚直に信じているのはメディアに出てさえいれば大衆は騙せるということだけだ。 豊洲移転は悪だと喧伝したのはこの人の仕業である。それを都議選の争点にしないのなら、何のための騒ぎ、何のための百条委員会だったのか?石原慎太郎は難しい案件を決断、実行し続けた。百条委員会で賞賛されこそすれ、査問される理由は何もない。豊洲移転は悪だいう前提で石原慎太郎を叩きに叩いた新聞や情報番組のコメンテーターにも小池劇場に加担した責任をもう少し感じて欲しい。

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