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見城徹

中島淳彦 作・演出[愛しのドラム ] 赤坂レッドシアター9月18日まで。 あっという間の2時間だった。春風亭昇太、六角精児、中島淳彦、津村知与支がそれぞれの持ち味を出して見たことのない世界を作り出した。1970年代初頭。全盛を誇ったグループサウンズに陰りが見えた時代。三流GSバンド[ザ・フルーツ]の物語。必死に這い上がろうとするザ・フルーツとそれを支える善意の人々の交錯が胸を撃つ。役者たちの生演奏も決して上手くはないが、しみじみとして胸に染み渡る。新しいドラマー役の津村知与支の切れ味の鋭い演技がみっけモノ。大いに笑った。六角精児は流石に際立って上手い。グイグイ引き込まれた。春風亭昇太も独特の存在感。こんな芝居が出来るのか!矢野陽子の滲み出る切なさが効いている。照屋実、清水ゆりもいい。もうちょっと演奏と歌を聴いていたかった。66歳の僕にはたまらない舞台だった。時間があったら是非オススメする。

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