ジョージのトーク
トーク情報- ジョージ
ジョージ https://youtu.be/X15qmWj9y7w?si=qr-YDs5-XE_QcESz
昨日の秘密をまだ引きずっている。
NORIKIYOがラップしている様に
「憂鬱な時代 そりゃ生きてりゃさ
ただ綺麗なままじゃいられない」
痛感している。 ジョージ 鈴江信彦鈴江信彦 [新宿スワン]第7巻 和久井 健 著 講談社
第7巻では登場人物の言葉のやり取りに痺れました。
発せられた言葉のどこまでが本音なのか?どこまでが嘘なのか、罠なのか?言葉と言葉とが交錯する緊迫感溢れる場面の連続でした。
その中で特に心を動かされた言葉は、64話で関が森長にかけた言葉「やめとけ 森長」です。
打算で動いていない、ただただ自分を救ってくれた田無のために死ぬ気で突っ込んで来た森長に対して関は「やめとけ 森長」と言葉をかけます。
「オメーはよくがんばったよ もういいだろ」と言葉を続けます。その言葉に森長は全身の力が抜けてしまい、その場に崩れ落ちます。
関の人を見抜く洞察力の凄さと共に人に対する関の優しい心が滲み出ている感動的な場面でした。
このような関の言葉に対して荒興星の逃げ場が無いまでに追い詰めて来る直裁的な言葉の数々に絶望感すら感じ、AV業界の闇深さを改めて思い知らされました。
荒が発した、「ボクらの商売の根本は"非情"だ」という言葉の恐ろしさ。"ボク"ではなく"ボクら"という言葉が、もうこの商売から足抜け出来ない現実を抉るように突きつけて来ます。
繰り返しになりますが、第7巻では登場人物の言葉のやり取りに痺れました。
言葉は自分の身を守る鎧でもあり、相手を抉る刃物でもある。いや、それだけでなく自分が発した言葉が自分自身を危険に晒す凶器にすらなり得ることを思い知らされた第7巻でした。